困った時の。
簿記検定の話ですが、独学でテキストを読んでいるとどうしても理解できない単元が出てきます。たとえば、最新の金融商品とかで自分が全く興味がない世界の用語であれば諦めもつくのですが、ある程度は理解しているはずが「なんでこういう会計処理になるんだ?」とか「そもそも、こういう特別な用語を使って特別な会計処理をする意味がわからん」といった、中途半端な状態が一番ストレスが溜まります。簿記のテキストはどうしても、問題を解く方法を解説する方に重きを置くので、素朴な疑問みたいなところには答えてはくれないのです。
そこで活躍するのが、大学の一般教養科目あたりで教科書として使われそうな参考書です。これだと正面から詳しく解説されているので、通読しなくとも辞書的に読んで「そうそう、こういうところが知りたかった」とか、自分の疑問にストレートに答えてくれなくても理解を手助けしてくれるというか、ヒントになります。後ろにある本「財務会計講義」は、相当有名なテキストらしく(だからこそ第21版、毎年のように改訂)4月頭から市立図書館で1版前の第20版を借りていました。頻繁に使うようになったので、行間に書き込みができるように購入したわけです。
手前の新書版は、同じ著者による入門書ですが、本屋で偶然発見しました。正直なところ、簿記3級の勉強を始めた半年前に出会いたかった。そうすれば、もうちょっと近道で今の場所まで辿り着けたと思います。とはいいながら、今の自分の理解度を確認するためにも一緒に購入し、通勤や寝る前とかに読んでいます。
実は、簿記の勉強はテキストだけだとさすがに飽きます。で、ウイルス騒ぎが始まった頃に「いわゆる経済小説」を何冊か買って読んだんですよね。有名なところではハゲタカとか、池井戸潤とか。内容が経済や金融である分、筋が比較的シンプルで読みやすいし娯楽としても楽しい。さすがにドラマ化されたりするだけのことはありましたね。
ただやっぱり勉強は勉強。エンターテイメントでは経済は身につかないという結論に達しましたが。
そんなこんなで、ウロウロ回り道をしながら検定試験の勉強を楽しんでいます。トライアスロンの練習とは別の楽しさです。
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